にんにく栽培の様子
にんにく栽培の年間の工程をご紹介します。
土づくり①(8月中旬頃~)
入念な土づくりが良いにんにくを育みます。
緑肥に使うマメ科のヘアリーベッチやソルゴー・エン麦を刈込乾燥させて、畑にすき込みます。



米糠を軽トラックに積み込み、畑に均等に散布します。



この後に、自家製の発酵液(えひめA1)を散布し、9月上旬の植付けまでの間、4~5回程ロータリーで耕して発酵を促進します。
※発酵液(えひめA1)とは?
乳酸菌、酵母菌、納豆菌、光合成細菌などを自家製で培養した散布液です。土が良質な菌により発酵するように散布後に4~5回耕します。
土づくり②(9月上旬~中旬頃)
水はけの悪いところなどを、暗渠排水する為の掘り取りを行い、植付け前に畑の整備を入念に実施します。

植え付け(9月下旬~10月上旬頃)
耕して発酵させた畑に、にんにく専用のマルチ掛けをします。
約15cm間隔で、開いている穴に丁寧にひとつずつ種を植えていきます。



芽だし(11月頃)
植付けしてから雪が降る前に、マルチの穴からズレて出られないでいる発芽したばかりの2、3枚の葉を出してやる作業があります。そして越冬です。
北東北の厳しく長い冬がやってきます(12月~3月下旬)。
消雪剤散布(3月中旬~3月下旬)
雪が積もった畑に、炭の粉を撒いて雪を溶かします(2回くらい行います)。



徐けつ(5月頃)
1株から、2~3本の芽が出たものを1本にします。
全ての株を何度も見回って繰り返します。
もちろん、除草も同時に行います。



トウ取り(6月上旬頃~)
暖かくなってくると花芽が伸び出します。
放っておくと球が太らず、株が早く枯れてしまうため、花芽が出てきたら摘み取ります。
摘み取った花芽は「ニンニクの芽」として食べられます。


収穫(6月下旬頃~)
いよいよ収穫です。
収穫機が畑に入れるように手狩りをした後に、収穫機で丁寧に収穫していきます。



根切り(収穫時)


乾燥・貯蔵・種子準備(7月頃~)
収穫後に根切りして、コンテナに入れて人工乾燥させます。
当園の場合、この作業に2週間程かかります。
乾燥は始めてから20日程かかります。
その後、選別をして冷蔵庫へ入れて貯蔵します。
出荷するだけの分を冷蔵庫から順に出し、皮をむき出荷します。
次に植え付けする種子の準備をします。
そして、土づくりからの1年がまた始まります。